平易な文章で必要十分な内容を書いた良書
★★★★★
2008-05-27
著者はDSM-IVの訳者の一人。
これまで読んだ精神医療系の本の中でもダントツの良書だった。
2000年発行なので、パキシルなど一部のSSRIやSNRIトレドミンなどについて最新の記述はなく、中身もDSM-IIIに基づいているが、
うつ病の内因性や、原因でなく症状による分類などが非常にわかりやすい表現で書かれている。
病気についての基本的な知識のほか、心理的治療、薬物治療、
社会的治療についてもコンパクトにまとめられている。
ベック質問紙なども付いていて簡単なチェックもできるので、
うつ病が疑われる人はもちろん、家族や周囲の人にもぜひ読んでもらいたい本。
うつ基本書。とくに家族にはお勧めです。
★★★★★
2008-01-13
それまで「医学書」のコーナーにしか無かった「うつ」の本が
初めて一般書として新書コーナーに並んだのがこの本だったように思う。
認知療法の第一人者だけあり、主として認知療法に多くページが割かれているが、
うつの基礎知識や薬物療法についても言うことがないぐらいにしっかりと書かれている。
その後世の中は「数人に一人がうつ」という時代になり、うつ関係の本も多く出された。
しかし、基本をおさえるという意味ではこの本を超えるものはまだない。
うつ初期の人、あるいは軽症で長引いている人はとくに一読をおすすめする。
家族など周囲の人にとっても、読んでおくべき本だと思う。
初めて、この苦しみをわかってくれる人がいた。。。
★★★★★
2007-07-18
この本の中に書かれてあることは、適応障害の私のこと、そのものです。
今まで、どう表現したら良いかよくわからない、その苦しみを、
この人はわかってくれる。そう思えました。
火事の時に、映画館などから逃げる時、人はパニックになるとその時ドアを
押しても開かないと引くことを考えられないそうです。
うつの状態とはそのように、うまくいかない時に自分の考えを変えて
他の方法でやってみるとはせずに、なぜうまくいかないかと自分を責めてしまう、
この感覚こそ、まさに苦しみそのものです。
うつの人は前半を飛ばして後半の部分から読んでもいいということにも
著者の深い愛情を感じます。
ああ、この本の著者のやさしさに何と感謝すればいいのでしょう。
苦しみとはそれを理解してもらうことで、かなり楽になります。
本書と出会えてよかったと思います。
認知療法のことがよくわかる
★★★★★
2007-07-10
著者は日本の認知療法では
第一人者と聞きます。
認知療法は相手の話を聞き、カウンセリングのようなことをしながら
考え方を少しずつ変えていくものですが、
この本はそのプロセスの基本が丁寧にあたたかい言葉で書かれています。
とりあえず、うつの知識を、と言う人には最適です。
うつとは何かがよく判る
★★★★★
2007-04-15
うつ。こころの風邪ともいわれるが、命を失う人もいる病気。
一体、これは何なのかという疑問に専門用語をできるだけ使わずに専門家が答えた名著。
治すと言い切りであえて著者はタイトルをつけてますが、治していこうととった方がよいです。
認知療法や薬物療法についても丁寧にかかれております。
ご本人より周りの方にお勧めの本だと思います。
イラスト付でとっつき易いですし。
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